2013-04-02

おじいちゃんの封筒


棟梁の仕事を引退した後、
「年寄りは手を動かす方が健康にいい。」
と、広告の紙でメンコを作り始めます。
「年寄りは生産しちゃいけない。」
と言って、作ったものは
ゴミ箱に捨てていました。


その後、
封筒も作るようになります。


ティッシュ箱のミシン目の付いたもの。
穴の空いたところを継いで
パッチワークの様になったもの。
紙が薄くて破けそうなものは
別の紙を重ねて。
厚いものは裂いて。


使う道具も工程に合わせて
包丁・ペーパーナイフ・カッターなど
使い分けていたそうです。


必要のない文字を消す為や
ツルツルの紙を糊付けしやすくするために
ヤスリをかけていました。


呼び方も「紙の仕事」


作るものは変わったけれど
元大工のこだわり。


繰り返された毎日から生まれた封筒に、
大きな力を感じます。


※「おじいちゃんの仕事 紙の仕事」より抜粋

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