2014-03-26

無名の
たった一人の生活人が
1955年から
休むことなく
無心で編み続けている
556点のウールのセーター


誰にも着られたことのない
名も無き手仕事の数々


書籍の説明を読むだけで
心がざわざわ…


何を思って
編み続けたのだろう
取り憑かれたように
編んだのだろうか
ウキウキと
楽しみながら編んだのだろうか
上手く編みたいと
ひたすら願いながら
編んだのだろうか


とても尊く
豊かなる
孤独な時間

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