無名の
たった一人の生活人が
1955年から
休むことなく
無心で編み続けている
556点のウールのセーター
誰にも着られたことのない
名も無き手仕事の数々
書籍の説明を読むだけで
心がざわざわ…
何を思って
編み続けたのだろう
取り憑かれたように
編んだのだろうか
ウキウキと
楽しみながら編んだのだろうか
上手く編みたいと
ひたすら願いながら
編んだのだろうか
とても尊く
豊かなる
孤独な時間
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